イベントレポート
2025
3.19
SHIBUYA QWS
2025
3.19
全国各地のふるさと納税を通した取り組みを表彰する「ふるさとチョイスAWARD」。地域に起きた変化やまちづくりの軌跡、取り組む人たちの熱い想いや決意を発信する場にもなっています。今年度は4つの審査部門に全国から98件の取り組みがエントリー。東京・渋谷の「SHIBUYA QWS内スクランブルホール」を会場に、ノミネートされた12組が最終審査に臨みました。
開会式

今年度で11回目の開催となるアワード本番当日。会場周辺では雪の舞う状況でしたが、そんな天候にも負けず、ふるさとチョイスAWARD 2024実行委員長の宗形深による開会宣言が行われました。
続いて、審査員の認定特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会 代表理事 鵜尾雅隆氏、株式会社ホルグ 代表取締役 加藤年紀氏、一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 代表理事 斎藤潤一氏、そして株式会社トラストバンク 代表取締役 川村憲一が紹介されました。
開会の熱気にあてられたのか雪もだんだんと勢いをひそめ、「チョイスルーキー部門」「チョイス事業者部門」「チョイス自治体職員部門」「未来につながるまちづくり部門」の4部門からなる、ふるさとチョイスAWARD 2024が幕を開けました。
チョイスルーキー部門 発表

いよいよ、ふるさと納税を通した取り組みの紹介が始まります。
まず最初の発表は「チョイスルーキー部門」。
ふるさと納税担当に就任して2年目までの方で、これから地域を良くしたいという「まちへの想い」がある方の取り組みに関する部門です。
ふるさと納税の現場を体感してもらい、すごい良い寄付の使い道として言ってもらえたこと。
ふるさと納税は市の財政を支えるだけでなく、「次代を担う人材」の育成にも活用できる。ということ。
そして、寄付額や返礼品だけでなく寄付をどう活かし地域にどんな変化をもたらすか。が大切だと熱い想いで活動されている内容が発表されました。
チョイス事業者部門 発表

続いて、「チョイス事業者部門」。
ふるさと納税を通じて、事業者が主体となって地域のブランド力向上、雇用・経済の活性化やまちの魅力づくりに貢献した取り組みに関する部門です。
地域を盛り上げる事業者の皆さんからは、ふるさと納税を通して今まで会うことのできなかったお客さんとのつながりや商品を通して地域を盛り上げていく想い、まちの魅力を通して長くファンになってもらう活動、地域の魅力である食と文化を全国に発信し、地域経済へ還元させる取り組みなど様々な地域の魅力づくりの発表がありました。
チョイス自治体職員部門 発表

後半戦に入り「チョイス自治体職員部門」の発表です。
地域のために頑張っている、ふるさと納税担当職員の熱い想いやその取り組みに関する部門です。
ふるさと納税を「地域に愛着を育む」ためのツールとして考え、「高校生と連携した商品開発」をしていく取り組み、高校球児の支援のためにGCFを活用し、全国からの応援を得ながら繋がりをつくり島全体の活性化に繋げている取り組み、そして、ふるさと納税を「ふるちゃん」との愛称で表しながら、その寄付をどう地域に還元していくのか、まずはやっていく。という意思と行動のもとで広げている様子を伝えてもらいました。
未来につながるまちづくり部門 発表

いよいよ最後の部門となりました。
「未来につながるまちづくり部門」は、ふるさと納税を活用し、未来につながるまちづくりを行なっている取り組みに関する部門です。
次の世代へ繋いでいく未来を目指しながら、世代を超えたチャレンジの連鎖が生まれている活動や、「食育支援」と「生産者支援」そして地域の未来をつなぐ仕組みを生み出している取り組み、「地元の人たちが自分たちの活動をこれほどまでに応援してくれるのがすごく嬉しい」という高校生のやりたいを実現する取り組みの中からのメッセージの共有など、ふるさと納税が実現する地域の未来に期待が膨らむ発表が続きました。
表彰式

12名のふるさと納税を通じた思いのこもった取り組みの発表が終了し、表彰式が始まります。
今年は特別に賞を設け、アナウンサーの有働由美子さんからビデオレターをいただきました。
続いて各部門の大賞が発表され、トロフィーと賞状が授与されました。受賞者からは大賞受賞の感想と関係者や寄付をしてくれる人たちへの感謝が述べられました。
「ふるさとチョイスAWARD 2024」は、地域を未来へどう繋げていくか。そういったことを真剣に考え、日々努力を惜しまず活動されている内容が多く共有され、とても熱量の高いイベントとなりました。
チョイスルーキー部門 大賞
神奈川県小田原市
GCF®で地域を加速!ふるさと納税が生んだ21,000人の誘客
自治体職員
宇佐美 雄也
若年層の娯楽の少なさに課題を感じ、自分だからこそできる挑戦として、若い世代の観光客を増やすためのアイデアを考え取り組んだ宇佐美さん。ふるさと納税は寄付集めではなく、「どう活用し、地域にどんな変化をもたらすか」が重要だと考え、全国に地域の魅力を伝えながら、たくさんの誘客も実現しました。
コラボのために出版社へ直談判したり、21,000人の誘客に繋げることは簡単ではないですが、成果を上げるため困難を乗り越えた実行力と企画力が評価され大賞を受賞されました。
チョイス事業者部門 大賞
長崎県波佐見町
町からの招待状で、人との繋がりが生み出す長期的なファンづくり
株式会社スチームシップ
永田 亜理沙
窯業が物価高騰でダメージを受けている状況を受け、なんとか町のためにできることをやっていき状況を打破したいと考えた永田さん。この町の人たちこそが波佐見町の1番の魅力と考え、自身がめちゃくちゃ好きな町を知って欲しいと寄付者さんを町に呼ぶ活動に取り組み、まちの活性化に貢献しました。
招待状やおもてなしなど、取り組みのアイデアが素晴らしいことに加えて、一人ひとりの思いに向き合っていこうとする姿勢、人に共感を伝播させる力が評価され大賞を受賞されました。
チョイス自治体職員部門 大賞
長崎県壱岐市
国境の小さな島長崎県立壱岐高校野球部甲子園応援プロジェクト!
自治体職員
久間 友浩
壱岐が大好きで、島民の人たちが1人でも多く笑顔で暮らせる島づくりをしたいといつも頭に入れて頑張っている久間さん。壱岐高校野球部が甲子園を目指す中で、GCFの活用を行いました。全国からの寄付と応援を獲得し、島民にとっても全国の皆さんとつながるきっかけとなり笑顔をつくることに貢献しました。
溢れ出る情熱を持っていち早くGCFに取り組み、甲子園が決定した際にメディアに取り上げられ、多くの応援を獲得することを実現した行動力と成果が評価され大賞を受賞されました。
未来につながるまちづくり部門 大賞
島根県雲南市
“まち”の未来をひらく「雲南スペシャルチャレンジ」
自治体職員
武田 遼太
日本の25年先の高齢化社会をいく雲南市で、自分らしく幸せに暮らせる”まち”にするために、若者を支援する「スペシャルチャレンジ」(略してスペチャレ。)に取り組んでいる武田さん。若者の起業・創業へ伴走によるサポートで支援することにより、地域を次の世代へ繋ぎ、未来を目指すことに貢献しています。
子どもから大人までチャレンジしてお互いに学びになる循環づくりや、これから取り組む自治体や職員の参考となるエッセンスが詰まっていた点などが評価され大賞を受賞されました。
こども未来賞
茨城県鹿嶋市
授業の「枠」を超え、ビジネスパートナーとなった生徒たちの軌跡
自治体職員
布施 琢也
地域からの人口流出に危機感を抱く中で、地域事業者の協力を得て「中学生の考えた新返礼品実現プロジェクト」をキックオフさせた布施さん。
「エモい」気持ちを大切にしながら、中学生にマーケティングのノウハウだけでなく、自覚と郷土愛も着実に育み、「次代を担う人材」の育成にも貢献しています。
生徒たちの成功体験、新たなふるさと納税品の開発、地元企業と子供達との連携による活性化、自治体が伴走した点など、地域を大切にするふるさと納税の本来の理想の形が評価され、こども未来賞を受賞されました。
実行委員会より
今年も地域の皆さまの熱い想いに共感を覚えながら無事に「ふるさとチョイスAWARD」を閉幕することができました。改めまして、イベント当日への準備と調整にお時間をいただいたご登壇者の皆さま、今年のアワードにエントリーいただいた皆さま、開催に向けてご協力いただいた全ての皆さま、ご支援をいただき誠にありがとうございました。
我々、ふるさとチョイスは地域で頑張る皆さま、それを応援する皆さまがいるおかげで成り立ち、地域への貢献が大事だと常に念頭に置きながら運営しております。今年もまたふるさと納税を通じた寄付の使い道を伝えていただき、地域のために日々の活動されている姿とそこで起こっている変化を知ることができました。
今回、会場でご発表いただいた12の事例をはじめ、ご応募いただいた98の取り組みを通じて、地域それぞれにある課題に対して取り組む熱い想いを感じ、今後のふるさと納税の活用や可能性についても勉強させていただきました。
ふるさと納税を通じた寄付が、実際にどう地域に貢献しているか?
地域で活躍されているひとの生の声を通して、感じることができました。
今回のアワードでの発表はどれも地域への貢献が感じられる素晴らしいものでしたが、日本各地にはまだまだたくさんの想い、取り組み、活動があります。ふるさと納税のその先を知ることによって感じるもの、その先に起きる変化がきっとあります。
このふるさとチョイスAWARDというイベントで、地域で活動される皆さんの声を通じて、たくさんの想いを感じさせてもらいました。そしてこのような声を、地域の取り組みを、そこで起きている変化をもっともっと共有していきたい。そう強く感じました。
地域に関わるすべての人と一緒に。地域の未来について考え、活動していきましょう。
あなたの意思をふるさとに
ふるさとチョイスAWARD実行委員会一同