未来につながるまちづくり部門
長野県飯綱町
中学生による霜被害りんごの支援
自治体職員
田村 克也
冷涼な長野県北部の高地にある飯綱町は、リンゴの栽培に適した気候で、良質なリンゴを産出する地域として有名です。
しかし、2023年4月、遅霜が発生し、基幹産業であるリンゴの約80%が被害にあってしまいました。近年の温暖化により、霜の被害が発生しやすく、このまま異常気象が続くと、更に頻回に霜被害に直面することが懸念されています。
このような状況のなか、地元の飯綱中学校の職場体験として役場を訪れた学生に、霜被害リンゴ(感謝りんご サンふじ 5kg)のPRのため、ふるさと納税のサムネイル画像作成を行っていただきました。今回は、サムネイルを通常の写真から、あえて学生が描いたイラストとすることで、他の返礼品と差別化、より多くの人の目につくようにし、たくさんの方に霜の被害を知っていただこうと工夫をしました。
また、その結果として、大勢の方からご寄附をいただき、農家さんを助けることにつなげました。中学生が取り組むことにより、農家以外の住民にも、広くリンゴの霜被害について知ってもらう良いきっかけとなりました。さらに、霜被害のりんごをPRし、ふるさと納税によって農家さんを救うことを体験し、地域愛も増したことと思います。子どもたちが大きくなった未来でも、飯綱町がみんなに誇れる地域であれるように、ふるさと納税を活用し、今できる持続可能な町づくりをしていきたいと思います。