チョイス事業者部門
福井県あわら市
農福連携~幸福度No.1の農業を目指して~
有限会社あわら農楽ファーム
齋藤 峰雄
農福連携は「障がいをもつ人も持たない人も平等に生活できる社会(ノーマライゼーション)の実現」と「高齢化が進む農業分野での担い手不足の解消」に繋がる取り組みとして期待されています。当社は全国に先駆けて農福連携の取り組みを進めてきました。
農福連携では、利用者(障がい者)の作業領域を増やし、仕事に対する自信と意欲を向上させることが大切です。当社では「利用者の技術を高めること」「新しい技術の導入」の2つの軸でアプローチしています。利用者の適性を把握し、とにかく寄り添って技術指導を行い、さらにスマート農業を導入することで、利用者の作業領域を拡大しています。ロボット田植え機等の操作をした利用者は笑顔で「爽快だった、自分もできる」と声を弾ませました。これらの経験が自信となり、意欲とスキルを高め、これまで5名が一般企業で就労しました。
また、より高い専門技術を習得した利用者は、地域農業の担い手として、主体的に農業に従事できる環境整備を検討しています。ふるさと納税を通して、全国の寄附者の方からの返礼品の感想を利用者に共有した際は涙を流して聞いており、意欲の向上に繋がっています。
現在、農福連携のマニュアルの作成・配信やノウフクJASの取得を進めています。農福連携の普及がノーマライゼーションの実現と日本の食を守ることに繋がると信じて、幸福度No.1の農業を目指して今後も活動を進めていきます。