チョイス自治体職員部門
北海道当麻町
返礼品の地元販売会「やくばいち」の開催
自治体職員
塚田 優
新村 莉捺
当麻町では200種類を超える逸品を全国へ返礼品としてお届けしています。しかしながら、店舗を構えている事業者は少なく、町内で直接手に取る機会がほとんどありませんでした。地元の逸品を多くの町民に知ってもらい、地産地消へ繋げたいという担当者同士の雑談からふるさと納税返礼品販売会「やくばいち」を2022年から始めました。
来場者が気軽に寄れること、主催者は負担なく続けられることを基本とし、場所は役場敷地内、準備と片付けは出店者全員で行います。2022年9月に試験的に開催し、反響が大きかったことから、2023年は7月~9月の間で4回開催、16の事業者が出店しました。会場では採れたての農産物や、雑貨等様々な特産品が並び、中には返礼品として出荷できなかった「訳あり品」も購入できます。生産者のこだわりを直接聞いたり、レシピを教えてもらったりと、特産品への理解を深めることができます。また、生産者同士のコミュニティの場にも。とある生産者は、このイベントがきっかけで原料の一部を町内の別の生産者に栽培してもらうことが可能になりました。
ふるさと納税担当として、多くの生産者から「想い」や「こだわり」を伺ってきました。その魅力を町外へ発信するだけではなく、地元へ伝えることも大切なことだと感じています。ふるさと納税がきっかけで始まったイベントですが、地域のつながりを作る場を目指して今後も続けていきたいです。
アワードへの意気込み
ノミネートされた自治体職員 塚田 優さん 、新村 莉捺 さん に意気込みを伺いました。
審査員のコメント
面白法人カヤック
代表取締役 他
地域外の方向けであるふるさと納税返礼品、そしてその事業者と地域内の住民の方々をつなぐ取り組みで、まちの理解や共感、まちへの愛着につなげることができる。ふるさと納税の返礼品を通して、自分の住むまちを知り、ひとりひとりが発信者となっていくきっかけにもなりそう。自地域を愛する人が多いまちの商品を手に取りたいと思う地域外のユーザーの思いとも合致する。