チョイス自治体職員部門
千葉県南房総市
中学生が自分たちで考えた「南房総市ふるさと納税活性化策」
自治体職員
和泉澤 一司
千葉県最南端の南房総市における大きな課題は人口減少です。
そんな中、市内の三芳中学校の1年生の授業で、「人口減少による影響」から、負のスパイラル(歳入減少→サービス低下→人口流出→歳入減少…)を解決するきっかけとして「ふるさと納税」が挙げられ、私がゲストティーチャーとして呼ばれました。7月の授業当日、私から「ふるさと納税の寄附が増えると、生産者も儲かり、市も潤う」、「市のPRになり、市を知ってもらい、来てもらい、住んでもらえることにつながる」などを説明し、その後生徒自ら、興味ある返礼品を探してみたり、地元生産者を取材したりして、自分たちでも市に対し何か提案できないか考えました。
そして、提案がまとまり、10月のある日、まとめたことを提案する機会を設けました。市からは副市長はじめあらゆる部署の職員が参加し、生徒たちは①返礼品②PR活動③ツアー企画④コラボ企画⑤制度⑥お礼についてをテーマに発表をしてくれました。内容はデータに基づく提案で、わかりやすい発表でした。そして、人口減少を見据えた解決手段として、ふるさと納税を捉えてくれたことがわかりました。
これからは、いただいた提案を最低一つは形にしないと、と考えています。プレッシャーもありますが、生徒たちが一生懸命考えてくれた提案を無駄にしないよう取り組みます。そして将来、この子たちが南房総市に残ってくれてくれたらいいな、と考えています。