2022 エントリー

チョイス事業者部門

ふるさと納税がつないだ、野菜づくりと生産者の生きがい

岡山県西粟倉村

ふるさと納税がつないだ、野菜づくりと生産者の生きがい

推薦者:西粟倉村

耕作地が限られる地で、小さな畑を営む個人農家さんたちの野菜を収集。そして、返礼品化することで、生きがいである野菜づくりへの活気を蘇らせた活動を紹介します。

西粟倉村は、土地の約93%が森林です。森林に蓄えられた水が豊かな農作物を育んでくれる一方、耕作に適した地が少なく、大規模な農業が出来ないという現実もあります。
そんな土地でありながら、自家用・家族用にという目的で野菜を育てている生産者はおり、出来の良い野菜が毎年実っています。ただ、生産者さんの多くはご高齢であり、子供や孫たちは、離れた地に住んでいるということも少なくなく、積極的に道の駅に売りに行くことも難しいとあって、丹精込めて作った野菜が食べきれず、やむなく廃棄するということが多くありました。
そんな現状を知り、廃棄せず有効活用する方法はないかと模索する中で、この事業は始まりました。

中心となったのは、自らも野菜づくりと販売を積極的に行っている「田中工房」という地元事業者です。
村のためになればと、ひとりずつ生産者さんを訪ねて野菜を収集。丁寧に梱包し、美味しく食べる方法を記したものを添えるといった工夫も行いました。

その甲斐あって、「旬の野菜 おまかせセット」は多くの注文をいただき、リピート者も多数います。
生産者たちは、自分たちが作った野菜を誰かが喜んで食べてくれるということが嬉しく、小さい農業を続けることができています。

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