2022 エントリー

未来につながるまちづくり部門

ふるさと納税を活かし、次世代につなぐ米事業の土台をつくる

岡山県西粟倉村

ふるさと納税を活かし、次世代につなぐ米事業の土台をつくる

美味しい米が育つ環境ながら、平地が少なく、狭くて手間がかかる場所で米づくりをしている西粟倉村の米農家たち。米づくりと美しい景観を次世代につなぐための土台づくりに挑む活動を紹介します。

西粟倉村は、昼夜の寒暖差が大きい為、米が甘味を保って育ちます。また、冷たくきれいな源流水によって、小粒ながら透明度の高い米が育ちます。他の地域よりも早く収穫が出来、一早く「新米」を味わえることから数量も限られるこの米を気に入り、返礼品になる前から毎年購入してくれる人が一定数いました。
ところが、米価の低下、高額な農機具、手間の多さに加え、高齢化や後継者不足もあり、米づくりを続けることができない人が年々増加しています。

田んぼが使われなくなると、村の景観が崩れ、獣害が深刻化することもあります。そうはさせまいと、村の担い手農家たちは、ご自身たちもご高齢ながら、一所懸命米づくりを支えてこられました。
しかし、販売面は苦しい状況のまま。その課題解決と、より村の支えになる形を目指し、地域事業を展開しているエーゼロ株式会社が販売者として参画。担い手農家を中心に協力体制を整え、過半数の米を市場よりも良い条件で買い取り、返礼品として、管理・梱包・出荷を担っています。

ふるさと納税で集まった貴重な寄附金を使い、温度と湿度が調整できる米倉庫も設けました。
米事業が魅力ある事業として次世代つなげられるよう、ふるさと納税を活用しながら、現在も土台づくりに挑んでいます。

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