2022 エントリー

チョイス事業者部門

日本のバイオリン王・鈴木政吉の夢、実現に向けた挑戦

愛知県大府市

日本のバイオリン王・鈴木政吉の夢、実現に向けた挑戦

大府市では、初の国産バイオリンを製造した人物で、「日本のバイオリン王」と呼ばれ、「鈴木バイオリン製造」を設立した鈴木政吉氏(1859-1944)が描いた「バイオリンの里」構想の実現に向け、ふるさと納税を活かして邁進中です。

令和3年4月、鈴木バイオリン製造株式会社が、名古屋市から大府市へ移転しました。時代の波と共にバイオリンの需要が減る中、会社の再起をかけて大府市に移転したのです。

鈴木バイオリンが大府市に立地し、すぐにふるさと納税の返礼品に登録して以降、鈴木バイオリンへのエールとして、文化関係への寄付が増加しました。この寄付財源を活かし、大府市は令和4年度に、「バイオリンの里」構想を開始。全国から集まったご厚意を活用し、鈴木バイオリンから小学生サイズのバイオリンを40丁調達し、小学校でのバイオリン授業を開始しました。

大府市出身の世界的バイオリニスト、竹澤恭子さんや水野紗季さんの全小中学校訪問コンサートも実施。さらに一般の市民の方にも、日常的にバイオリンの魅力を感じてもらうため、野外でのコンサートを今年度3回実施します。鈴木バイオリン製造株式会社は、市が令和3年度に創設した「ふるさと納税特産品開発補助金」を使い、より多くの人にバイオリン製作の技術を知ってもらうため、カッティングボードの製品化を成功させました。

元々、過去に鈴木バイオリンの施設が存在していた大府市。そして、世界的なバイオリニストを生み出してきた大府市。
ふるさと納税の追い風を強力に受け、今、新たな地域資源や教育の柱として、産業と文化が融合し、確かな息吹と共に、新たなハーモニーを奏で始めたところです。

エントリー一覧に戻る