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北海道胆振東部地震から4年、再起からの進化を続ける小林農園

北海道厚真町

北海道胆振東部地震から4年、再起からの進化を続ける小林農園

2018年9月6日、平成30年北海道胆振東部地震が発災しました。最大震度7を記録したこの地震では、日本観測史上最大級の面積で土砂崩れが発生。北海道厚真町にも甚大な被害をもたらしました。
養鶏家になることを夢見て厚真町に移住した小林農園の小林さん。鶏をケージに入れない「平飼い」、そして「無投薬」ということにこだわった卵を生産していました。
被災したのは農園を始めてから5年目のこと。作り上げてきた養鶏場も、大切に育てた鶏も、大規模な土砂崩れによって一瞬で失ってしまったのです。自身も土砂に呑まれた自宅から着の身着のままで脱出し、ヘリコプターで救出されました。
一時は離農して町を出ることも考えましたが、これまで支えてくれた人の想いにも応えたいと、町内での再起を決意します。すぐに土地を探しまわり、町内の新天地でゼロから農園再建を始めました。再建にはたくさんの友人やボランティアも駆け付け、被災からわずか3ヶ月というスピードで卵の生産を再開させました。
ふるさと納税でも取り扱いを再開すると、たくさんの応援メッセージが寄せられると共に、安心安全で良質な卵として人気の返礼品に。復興を後押しする大きな助けとなりました。
そして現在は被災前よりも卵の生産量が増え、農園の隣に卵を使った飲食店を併設するまでに。
被災から4年。多くを失ってもなお立ち上った小林農園は、見事な復興と進化を遂げています。

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