2022 エントリー

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地方だからできた!人と羊が幸せに共存する持続可能なモデル作り

島根県大田市

地方だからできた!人と羊が幸せに共存する持続可能なモデル作り

湿度の高い山陰の気候は、羊毛生産が盛んなイギリスの気候に似ている!
2018年に島根県大田市にIターン、念願だった羊と暮らす生活を始めました。
空き家を活用し、自宅兼工房として立ち上げた「Kasagi Fiber Stuido」では、廃棄されている国産羊毛を生かすために「ひつじから製品まで」を掲げ、羊の飼育から工業製品づくりまでを手掛けています。
飼育する羊は現在13頭。放牧しストレスをかけず一日でも長く健康に生きられる環境づくりを目指しています。羊毛を工業製品化するには技術的な課題が多く、日本でほぼ例のない、実現する事自体が非常に困難な取組みです。
10年以上の間、工程の全てを研究し、従来堆肥化・廃棄されていた羊毛の活用を可能にした、人と羊が幸せに共存するモデルを実現できるようになりました。
大田で育った羊の製品を全国の方々に届けたいという思いから「ひつじ飼いが作るウールソックス」をふるさと納税の返礼品として出品しています。
寄付金は、新たな商品の開発につながるほかに、草が生えない冬場の羊のごはん代になります。
そんな羊たち、最近はご近所の除草隊として出かけることもあります。
高齢の女性からは「草刈りの手間がなくなったし、羊はやすらぎ」「もう返さないとだめ?」なんて言われたことも!
人口減少、少子高齢化が進むまちで、人とひつじの幸せな共存をしつつ、羊の美毛を製品化し地域ブランドに!大田市で持続可能な取り組みモデルとして育てていきたいと考えています。

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