2022 エントリー

チョイス事業者部門

未来へとつなげるSDGsの輪 ~生態系の保護~

北海道幌加内町

未来へとつなげるSDGsの輪 ~生態系の保護~

推薦者:幌加内町

北海道幌加内町(ほろかないちょう)は、日本の町の中で人口密度が一番低く、人口約1,300人の小さな町です。
本町では、ふるさと納税返礼品として、特色のあるSDGsにつながる取り組みを行っています。

寄附金の使途に「イトウの保護に関する事業」と言うものをご用意しています。
イトウとは、国内最大級の淡水魚で自然界では北海道にしか生息していない絶滅危惧種で、成魚では2mを超える「幻の魚」と言われている巨大魚です。
絶滅危惧種に指定されていますが、生態は謎だらけでの魚類であり、保護するため平成28年から10年計画で生態調査等を継続し、自然界ではどの河川にどの程度繁殖をしているのかなど、朱鞠内湖に流入する全河川を調査しています。人工ふ化・放流はもちろんのこと、「イトウを守る職人」の人材育成や仕事づくりにも取り組んでいます。

ラムサール条約で提唱された「ワイズユース(賢い保護と活用)」です。イトウを守る、イトウが増える、イトウを釣りたい人が増える、イトウを釣るための環境(生態系保全、飲食、宿泊、ガイドなど)が必要になる、人の雇用が生まれ、イトウの保護活動を支える人が増えております。また釣りの方法にも厳格ルールを設け、かえしの無い針を使用する。キャッチアンドリリースを徹底する。釣られたイトウが疲れない工夫をしています。

このような取組を、中野信之氏が中心となり、河川管理者、北海道大学、朱鞠内湖淡水漁業協同組合などと共に行っています。ふるさと納税の寄附者を含めたSDGsの輪を広げ、未来につながる生態系を継続的に維持する取り組みを幌加内町では行っています。

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