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チョイス事業者部門
宮崎県三股町
“はぁとのまち”で二組の夫婦が織りなすハートフルな返礼品
株式会社ベーカリー梅茂登
宮崎県南西部に位置する三股町は、東に鰐塚山系に囲まれや西に高千穂峰を望む自然豊かなまちです。また、町の形がハートに似ていることから「はぁとのまち」としてPRしています。国勢調査によると、昭和45年から50年間人口は増えている一方、山間部にある地域、特に長田地区では、過疎化・高齢化が深刻な課題となっています。
その長田地区に住む兒玉夫婦は、退職後25年前から農薬や肥料も使用しないブルーベリー栽培を始めました。80歳を超えた現在は、収穫・選別作業の負担から観光農園を開設するのみとなり、地元でしか手に入らない「貴重なブルーベリー」となっています。
一方で、業務用冷凍食品の加工をメインとする(株)ベーカリー梅茂登を営む村脇夫婦は、3年前からコロナ禍の影響を受けことで、新たな販路として小売業へ参入、昨年からふるさと納税事業へも参加された真面目で人間味のある事業主です。
町では以前から、貴重なブルーベリーを全国の皆さんに届けたいと考えていましたが、生鮮食品のため諦めかけていました。今回(株)ベーカリー梅茂登のノウハウがあれば!と二組をマッチングしたところ、想いに賛同いただき、実現に至りました。そうして誕生したのが「兒玉さんちの冷凍ブルーベリー」。
今回の試みは、生産者の高齢化などにより通信販売業への対応困難が理由で「良いものがあるのに全国に紹介できないもどかしさ」への光明になるのではないかと期待しています。小さなきっかけですが、継続し、そして派生できるように、今後も生産者・事業者・行政が連携してハートフルな事業を展開していきたいです。