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【へきなん】から日本を元気に!鋳物の伝統技術で新たな価値創造

愛知県碧南市

【へきなん】から日本を元気に!鋳物の伝統技術で新たな価値創造

自動車産業が盛んな愛知県の南部に位置する碧南市で、自動車部品や水道、ロボットなど、人々の暮らしに欠かせない鋳物製品を造り続け、ものづくり愛知を支えてきました。今回、これらの技術を駆使し、初めて自社ブランドの確立に挑んで、フライパンを開発しました。
構想に十年かけ「鉄板焼き屋のプロの味を家庭でも」というコンセプトで開発。女性の視点で、軽量化前提の調理器具開発において、鋳物の蓄熱性と熱伝導性の良さを最大限に引き出すために、重さも直視しました。「世界で一番、お肉がおいしく焼ける」と評判を呼び、家庭の調理に革命をもたらしたと評価されるまでに至りました。
そこで、気付かされたのは、「おいしい」は、何物にも勝る価値観だということでした。2017年の発売と同時にふるさと納税の返礼品でも取り扱い、シリーズで累計5万枚を販売。このうち、ふるさと納税では、7千枚近くの寄付をいただいております。県内トップの寄付額を誇る碧南市をけん引する人気商品となり、全国の皆様へ自信を持って商品を届けさせていただいています。
無塗装で一生使える。それでも、重い調理器具がなぜこれほど支持を集めたか。それは、安心安全が脅かされたコロナ禍でこそ、理解されやすかったからです。毎日の食事がよりおいしくなり、家族だんらんの「おうち時間」が楽しく豊かになりました。われわれ開発に携わった者の「おもい」が、今の時代の苦境に少しでも明るさをもたらしたとすれば、望外の喜びであります。
多様なニーズにきめ細かく対応し、現在では大きさや用途の異なる6種類の商品ラインナップに増えました。今では新たな事業の柱となり海外進出の準備も進めております。弊社の「おもいのフライパン」とともに、日本のそして「へきなん」の鋳物製品と私たちのものづくりに対する「おもい」を世界に広めていけたらと大きな夢を持って挑戦していきます。
これからも、寄付者の皆様から頂きました温かいご声援を地場産業復活に向けて地域一丸となり『おもい』を込めて挑戦し「へきなん」から日本を元気にしていきます。

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