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未来につながるまちづくり部門

阿久根市特産品ボンタンを未来に繋げる「Bプロジェクト」

鹿児島県阿久根市

阿久根市特産品ボンタンを未来に繋げる「Bプロジェクト」

鹿児島県の北西部に位置する阿久根市は、柑橘類の栽培をはじめとする農業や漁業が盛んなまちです。他の地方と同様、少子高齢化や過疎化の進行により、特産品の将来が危ぶまれています。このような中、阿久根市の特産品である「ボンタン」の生産農家等が立ち上がり、「ボンタン」の魅力発信や販路拡大に繋げるための活動をしています。
全国的には「ボンタンアメ」で知られる「ボンタン」は、1772年に中国から阿久根に伝わった大型の柑橘類です。直径15㎝~20㎝、重さは1㎏前後で、果実全体の半分は果皮部分に覆われており、日持ちがよく、収穫後1カ月ぐらいは味が変化することはほとんどありません。実の粒が大きくシャキッとした食感を楽しむことができます。
「阿久根と言えば,ボンタン」とのイメージがあるほど、地域を代表する特産品ですが、最盛期に550世帯あった「ボンタン」の生産農家も現在は30世帯、そのうち後継者がいる生産農家は4世帯になってしまいました。『このままでは阿久根の「ボンタン」が無くなってしまう』と危機感をもった農家や加工業者たちが「Bプロジェクト」を結成しました。
「Bプロジェクト」では、毎年2月6日の「風呂の日」に全国の銭湯で「ボンタン湯」イベントを実施し、知名度アップを図るとともに、ボンタンを原料とした商品開発を行うことで、改めてボンタンの魅力を再発見し、地域の産業としての可能性を見出しているところです。

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