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国内唯一!鉛筆の芯専業メーカーによる本市初のふるさと納税によるリノベーション

山梨県甲府市

国内唯一!鉛筆の芯専業メーカーによる本市初のふるさと納税によるリノベーション

最も身近な文房具・鉛筆。その書き心地は、芯に使われる原料の配合や製造工程などで大きく異なります。芯の大半は、中国やベトナムで生産されていますが、わずかな国産の芯を手掛けるメーカーが甲府市にあります。
東海カーボン(本社・東京)のグループ会社で、炭素製品の加工や鉛筆用芯の製造販売を行う「オリエンタル産業」。鉛筆と色鉛筆をそれぞれ1日約10万本製造し、国内生産量の約2割を占めます。国産の高級芯として、国内約20社の鉛筆メーカーをはじめ、世界のアーティストが愛用する米国メーカの鉛筆にも採用されております。
同社は1953年に創業し黒鉛筆用の芯の製造を始めました。この工程は現在もほとんど変わっていません。鉛筆の国内生産量は66年の約14億本をピークに、現在は10分の1程度に落ち込んでいます。しかし一方で、大手通販会社の「500色の色鉛筆」や、太さ2ミリの芯を用いたシャープペンシル型鉛筆「大人の鉛筆」など、他の企業とタイアップして鉛筆の楽しみ方の幅を広げています。
このたび、甲府市と共同により創業から蓄積したノウハウ、高品質な芯を生み出せる技術力を生かしたふるさと納税オリジナルの返礼品として、木の内部まで黒く染めたスタイリッシュな「レインボー7色色鉛筆」を甲府市ふるさと納税返礼品に選定しました。この1本の芯に7色まで入れることが可能な色鉛筆は、多くの寄附者を獲得するとともに、その独自性から県内マスメディア等に多く取り上げられました。その結果、市販での販売を希望する声が事業者、役所ともに多く寄せられたことから、山梨県地場産業センターにおいて、甲府独自のお土産として販売を開始しました。さらには甲府市内の幼稚園・保育所・小学校にも普及が進められています。こうしたことから、本返礼品は本市初のふるさと納税におけるリノベーションとなっています。

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