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寄附額増加は通過点。次世代を見据えた“選ばれる”町づくり

長崎県波佐見町

寄附額増加は通過点。次世代を見据えた“選ばれる”町づくり

長崎県波佐見町は、“やきもの”の町。しかし波佐見焼の産地でありながら全国的な知名度は低く、観光誘致も毎年1回の「波佐見陶器まつり」に頼っているのが現状です。
私が常に意識しているのは、ふるさと納税の“その先”。単に寄附額を集めるだけではなく、ふるさと納税をきっかけに町のファンを作り、観光誘致や移住促進に繋げていきたい。
そこで始めたのが、ふるさと納税のカタログ制作です。
短期的に寄附額を増加させるのであれば商品を羅列したカタログが効果的ですが、私たちは価格競争に巻き込まれることなく、中長期的に町のブランドイメージを作り、“選ばれる町”になることが必要だと考えていました。
こうして生まれたのが「波佐見町ふるさとBOOK Like」です。一見ふるさと納税カタログとは思えない、お洒落な雑誌のようなデザイン。観光情報や町内で働く人たちへのインタビュー記事。ふるさと納税担当だからこそ作ることができる、町の人たちに密着した1冊です。今では毎年発行し、町へ寄附していただいた方へお送りしています。
カタログ制作を始めてから寄附額は4千万から17億にまで増加。ただ1番大事なのは寄附額の増加よりも、「波佐見町のファンになった」といったお声が届くこと。町内ではカタログを片手に町歩きをされている方もよく見かけます。
これからもふるさと納税の“その先”を考え、波佐見町のために走り続けます。

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