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伝統の衰退と技術の応用 ~熱い想いを持った男の貪欲な挑戦~

鹿児島県いちき串木野市

伝統の衰退と技術の応用 ~熱い想いを持った男の貪欲な挑戦~

大島屋と伝統工芸の現状
いちき串木野市には、全盛期と比べわずか1%まで生産量が減少した伝統産業を今後も繋いでいくために新たな挑戦をし続ける『大島屋』があります。今や伝統産業は衰退の一途をたどっていますが、職人技術を応用し、知恵を絞り、後世にも残り続ける形を模索している大島屋が可能性を感じているのがふるさと納税です。
ふるさと納税へのトライ
今までの取引には無かった、一般(エンドユーザー)へ納めることに可能性を感じ、ふるさと納税に挑戦しました。寄附者より日頃から貴重な声を直接いただき、新商品開発や画像の見せ方など細かい改善と工夫に繋がっています。ふるさと納税を通じて『大島屋』の想いが「一般に目を向けたモノ作りをしていきたい」と大きく変化しました。広く知ってもらうためには、伝統は守りながらも時代を見据えて自身が変化する事が必要。この考え方を軸に技術の応用が始まりました。

技術応用へのトライ
「染職人×織職人」の技術と技術の掛け合わせにより生み出す商品。本場大島紬の規定糸である養蚕の糸だけに満足をせず、世界各国の野蚕糸の糸を織り込み新しい素材を開発・生産。今までになかった洗濯機で洗える着物への挑戦。これらは今の技術をもっと身近に感じていただく為の想いとして返礼品として形にするものであり、業界の明るい未来にも繋がると信じています。

今後のトライ
伝統工芸の技術に汎用性を持たせ、一般に広く伝えていこうと考えています。これらを見据え、常に向上心を持つ。ホテル利用者への浴衣街歩きや廃校活用の場をものづくりの拠点とし、全国から市に誘客する事を今後は画策する。そんな既成概念に囚われない佐藤氏の挑戦は今後も続きます。

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